発達障害の様々な定義

今回は、発達障害についての定義について、文部科学省が出している定義についてこれはあくまでも文部科学省が出している定義になります。

この定義は10年前以上のものなので、参考までに留めておいて下さい。

現在の発達障害の研究は進化しています。

主な発達障害の定義について

自閉症の定義 <Autistic Disorder>

自閉症とは、3歳位までに現れ、①他人との社会的関係の形成の困難さ②言葉の発達の遅れ③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

高機能自閉症の定義 <High-Functioning Autism>

高機能自閉症とは、3歳位までに現れ1 ①他人との社会的関係の形成の困難さ②言葉の発達の遅れ③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。
 また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

学習障害(LD)の定義 <Learning Disabilities>

学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。
 学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。

注意欠陥/多動性障害(ADHD)の定義 <Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder>

ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。
 また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

アスペルガー症候群とは、知的発達の遅れを伴わず、かつ、自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものである。なお、高機能自閉症やアスペルガー症候群は、広汎性発達障害に分類されるものである。

自閉症と高機能自閉症について補足

現在は知的能力の高低により区別することは少ない

1980年代ごろまでは、自閉症は知能障害がある場合が多いと考えられていました。そのことから、知能障害がない自閉症を「高機能自閉症」と区別して呼ぶようになりました。

一方、2018年1月現在では自閉スペクトラム症全体において、知能障害がある子どもより知能障害がない子どものほうが多いと考えられるようになってきています。そのために知能障害のない高機能自閉症を区別して呼ぶ必要がなくなり、今では「高機能自閉症」と呼ぶことは少なくなってきています。

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