発達障害について

発達障害と聞いてあなたはどんなイメージを持ちましたか?

「落ち着きがない」

「友達お子さまを想像した」

「コミニケーションが取れない」

「突拍子も無いことをする」

「癇癪ばかり」

などさまざまなイメージをお持ちになったのでは?

実は、あなたが思っているよりも、発達障害はとてもみじかなものです。

あなたが子供の頃に

「落ち着きがない子がクラスにいませんでしたか?」

「あまりクラスに溶け込めない子はいませんでしたか?」

「急に怒り出す子はいませんでしたか?」

一見どこにでもいそうで、ちょっと癖がある人だなぁと思っている人は実は発達障害だったか、グレーゾーンと言われる可能性があります。

発達障害は心の病気ではない

発達障害はここの病気ではなく、脳の神経の発達の問題であるということが脳科学でわかって来ています。

 

発達障害児の脳の神経は、一般の人よりも成長が緩やかか、うまく繋がっていません。

それにより、脳の発達に問題がない人には見られない様々な特徴が表れます。

 

例えば、すぐに怒ったり、後先考えることなく危ない行動をとったり、不安を常に感じ続けたり、こだりが強かったり、ほとんど誰とも話さず自分の世界に没頭するなどです。

 

では、なぜこんな行動を取るのでしょうか?

ここで脳科学神経のお子さまの脳の発達について解説します。

私たちが意識しないで行うこと

普段、私たちは、呼吸を無意識にします。

脈も心臓も無意識に動いています。

この無意識が脳のどの部分で働いているかというと

この脳幹の部分いなります。

この生命の維持する脳は

爬虫類(ワニやトカゲ)の脳と言われています。

実は、この脳は家で例えると土台になります。

この生命維持の脳がしっかり基盤が作れているか、作れていないかは今後の成長にものすごく大切になります。

 

この脳を家に例えると土台に当たるので、地震や台風、洪水という災害が来た際に、弱ければどうでしょう?

地震がくればすぐに崩壊し、台風が来ても崩壊しと土台がしっかりしなければならないのはここでわかると思います。

 

しかし、近年この土台がしっかり作れていないお子さまが増えてきています。

この土台は、しっかりした呼吸ができていなかったり、原始反射が統合されていなかったりしているお子さまが増えてきています。

ここでの脳は無意識に活動しているので、お子さまも自分で理解できない不快感が出ているはずです。

脳神経的に、本人が意図していなところで活発的に活動してしまっているか、低下しているかのどちらかです。

家で例えるならば、一階の部分になります。

土台の上にこの1階部分が建ちます。

 

気持ちの快楽と不快

脳幹の次に現れるのが大脳辺縁系という脳になります。

この脳は、旧哺乳類脳と言われ、犬や猫、馬の脳になり感情や本能の脳になります。

喜怒哀楽がないお子さまは、この脳神経がしっかり育っていない可能性があります。

「美味しい」

「まずい」

「面白い」

「楽しい」

「悲しい」

「お腹が空いた」

様々な感情があります。

犬や猫は少なからず、吠えたり、鳴いたりします。

これは本能的な感情になります。

犬や猫には理性はありませんよね。

この本能的な脳を大脳辺縁系と言います。

人間らしい脳

そして人間がもつ特有の脳がこの大脳新皮質と言われる人間脳になります。

新哺乳類脳と言われ、理性や思考、言語をつかさどる脳になります。

ここでは、お腹が空いても状況を見て我慢ができます。

周りの空気を読んで発言をします。

計算や言葉、道具を使うことができる脳になります。

 

脳幹

大脳辺縁系

大脳新皮質

をしっかり育むことで、人間らしい行動が取れるのです。

ここは、家で例えるならば、2階の部分にあたります。

しかし、一階よりも大きな部屋になりますので、

家でいうとアンバランスな家になります。

土台があって、1階の広さは2階よりも狭く

2階は1階よりも広くなります。

上図の脳を見ても、上の方が大きく下の方が狭くなります。

だからこそ、土台と1階がしっかりできていないと、2階が崩れてしまうのです。

 

脳も同じで、発達過程で発達段階を飛ばすと、土台が未熟なままになりかねません。

しかし、安心してください。

脳はいくつになっても成長します。

一番ダメなのが、成長させない環境を作ることです。

脳は携帯電話の電波と一緒!2G,3G,4G,5G

脳の神経には通信スピードがあります。

遅い方が秒速5メートルです。

これは、小学1年生が100メートルを走る時の平均時間とほぼ同じくらいです。

次に早い方が秒速100メートルです。

これは、日本で走るどの新幹線よりもさらに早いです。

つまり、小学生が走る速さと新幹線が走る速さの通信を行う、2種類の神経が存在しているということです。

より身近な例で言えば、携帯電話の電波で動画を見る際のスピードにすると、2Gは昔の携帯電話です。

動画もまだ見れず、メールだけのやり取りができます。通信速度やデータの送信量は断然違います。

3Gなると動画も見れるようになりましたが、幾度となくフリーズしましたよね。

4Gで動画もデータも満足いく通信速度です。

5Gは次元が変わります。

え、もう終わったの?という速さです。

使っている回線によって、通信の速度が全く変わってくるということです。

通信速度が遅く、出した指令が間に合わなかったせいで思った通りの行動が取れないということが、

実は発達障害児の脳の中でおきているわけです。

発達障害を改善するには?

発達障害児の脳の仕組みが分かりました。

改善方法の基本は、脳の順番に立ち戻ることが絶対です。

よくある療育では、人間脳をトレーニングすることが多いいですが、

これは2次障害につながる可能性もあります。

なぜかというと、得意なことばかりさせてしまうと脳に偏りができてしまうので

家でいう、2階の左ばかり大きくして、右は狭くしている状態になるので

より崩壊しやすい脳を作ってしまいかねません。

まずは、脳幹の土台をしっかり作り、大脳辺縁系の1階を作りこみ崩壊しにくくなります。

そこで2階となる脳をしっかり鍛え上げれば、改善できます。

 

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